サステナビリティ

サステナビリティ

サステナビリティ推進の体制

橘工業株式会社は、CSRやESG対応をこれまで以上に強化しサステナビリティ経営を推進することを目的とした、「サステナビリティ委員会」を新たに設置しました 。

CSRCorporateSocialResponsibilityは、日本でも広く企業の活動に浸透しています。現在、CSRは、企業の経営基盤や事業そのものに密接に関わる要素と考えられるようになり、「サステナビリティ経営」として企業の経営戦略上、大切な位置付けとなりました。また、国連におけるSDGsの採択やパリ協定の発効など、持続可能な社会の実現に向けて国際社会が変化するなか、企業には、持続的な成長のため、サステナビリティへの取り組みが強く求められています。
このような国際社会の変化に適切に対応していくため、当社は社長の橘剛彦を議長とする「サステナビリティ委員会」を設置し、ESG対応の高度化を図ってまいります。
委員会は、サステナビリティ経営を会社全体で横断的に推進させるため、本社、各支社、各営業所、工場と連携して、サステナビリティに関する目標設定や進捗状況のモニタリング、達成内容の評価等を行うことで、ESGへの対応を継続的に展開してまいります。
橘工業は、事業を通じて「社会課題の解決」と「企業としての成長」をより高い次元で両立することで、サステナブルな社会の実現に貢献してまいります。

G(ガバナンス)の取り組み

橘工業株式会社は1895年の創業以来、120年以上にわたり各種パッキングの製造販売、産業資材、化学機械及び機器関係、配管材料の販売及びプラント工事等を事業の根幹として企業活動を展開してまいりました。橘工業は、経済面だけでなく、環境、社会、ガバナンスの面からも価値を創造していきます。そのために、社長を議長として設置された「サステナビリティ委員会」のもとで、協議を進めていきます。
協議された項目につきましては、ガイドラインを作成し、全社員へ配布します。またリスクのデューディリジェンス調査を計画していきます。これらの取り組みに関しては、議長である当社社長がコミットメントとして公表してまいります。

■G(ガバナンス)に関する具体的な取り組み
G-1・BCP

橘工業では、大地震や台風・集中豪雨にともなう洪水被害、ウイルス感染症の大流行などの大規模災害が発生した場合においても、本社、各支社、各営業所、工場にて事業活動を継続していくため、事前に想定されるリスクを抽出し、リスクの防止や低減への対策を行っています。「事業継続計画」の策定や社員の安否確認の為の連絡網を随時作成、事前対策及び教育・訓練の実施、随時見直し・更新を行い、災害時を想定した訓練を月1回行っています。

G-2・公平な事業、広告、競争及び正確な製品、サービス情報の提供

橘工業は供給者と需要者を最適に結びつける役割を担っています。そのため、全ての事業活動において公正なビジネス慣行を徹底することが、自社の価値創造の根幹であると考えます。製品やサービスに関する情報は、昨今その信憑性や正確性を問われるようになっています。テレビや新聞以外にウェブやSNSなどが普及し、フェイクニュースと真実を見分けることが難しくなっています。さらには、購買者の意思決定を操る「ダークパターン」などの手法も横行しています。当社は本件に関して下記施策を実行します。
・不正行為の禁止を「サステナビリティ委員会」による監視項目とする
・昨今の不正なマーケティング表示に対する課題認識、健全な市場と競争を重視することを表明する

S(社会)への取り組み

橘工業は従業員およびステークホルダーの人権が、世界人権宣言によって守られるべきことを認識し、重要な課題としてビジネスの中で実践します。特に、「国連グローバルコンパクトUNGC)」の
「原則1 企業は、国際的に宣言されている人権の保護を支持、尊重すべきである」
「原則2 企業は、自らが人権侵害に加担しないよう確保すべきである」
に賛同し、「国連ビジネスと人権に関する指導原則UNGP)」を参考として対応します。さらに国際労働基準ILO中核的労働基準、OECD多国籍企業行動指針なども重要な指針として認識しております。当社はすべての正規・非正規を含む従業員が能力を発揮し、会社に貢献しながら自らの生活を豊かなものにすることを目標としています。そのため、いかなる場合でもハラスメント行為を禁止し、明るく働きやすい職場づくりを目指します。
近年、ブラック企業や賃金未払い企業などの問題が発生し社会問題となっています。当社は従業員を大事な人的資産と考え、優秀な人材を育成することを目指しています。
現在、国際社会は持続可能な開発計画SDGsのゴールに向けて、それぞれの立場からたくさんの課題に取り組もうとしています。当社もビジネス活動の一環としてSDGsへの取り組みを行います。特に国や地域の相互理解やダイバーシティーは「誰一人取り残さない」というSDGsの根幹と捉え、従業員やステークホルダーに対する理解と配慮を重視します。
近年情報に関する十分な注意と管理が必要となってきています。当社も顧客、取引先、その他すべての情報セキュリティを堅牢に維持するため、専門チームを設置し全社で対応していきます。個人情報保護につきましても、ガイダンスの作成と全社員への研修計画を実施していきます。個人情報以外にも、取引先やその他から受領する情報の中で、「機密情報」に該当する情報の保護を徹底します。

■S(社会)に関する具体的な取り組み
S-1・適正な賃金の支払い、労働時間の公正な適用

近年、ブラック企業や賃金未払い企業などの問題が発生し社会問題となっています。当社は従業員を大事な人的資産と考え、優秀な人材を育成することを目指しています。そのためにもしっかりした管理体制の下で働ける環境を整えます。

  • 人事・労務担当部門での方針と「サステイナブル委員会」での共通認識
  • 雇用対策法、男女雇用機会均等法、障害者雇用促進法などに基づく方針を明文化
  • 管理職、従業員への研修
  • 月、週別の確認メカニズムを作成し定期的に報告
  • 従業員の権利の説明を制度化する(入社時、定期見直しなど)
S-2・従業員の安全、教育

当社の環境ビジョンは、方針や戦略、経営層、役員の努力だけでは達成できません。従業員一人一人のアクションによって実践されていくべきものと考えています。当社の目指す方向を理解してもらうことで、実践のインパクトも大きくなると考えます。何よりも、今後も引き続き社会から求められる価値を提供していくために、何ができるかを、従業員一人一人が考え貢献することが、当社の価値を支えています。また従業員の安全確保、環境汚染回避、事故・労働災害の回避の仕組みとして、危険物輸送に関する確認を実施しています。

S-3・社員教育、研修制度

橘工業は創業以来、社員とともに歩んできました。社員と社員の家族の幸せを願い事業活動をしています。社員を大切にし、社員との相互理解にも積極的に努めています。そのかいもあり、離職率ゼロを続けています。さらに橘工業では希望する社員に、人材育成の一環として、各種資格取得の斡旋をし、全額費用負担をしています。社員がイキイキと活躍できる環境をどの時代も整えて120年経ちました。これからもこの姿勢を変えずに、時代の変化にも対応していきます。その一環として、サステイナブルに関する研修をサステナビリティ委員会、並びに希望者に対して随時開催します。

S-4・社会貢献

橘工業は、企業市民の一員として、社会と共生することの大切さを認識し、企業として社会にできる貢献は何かを考えて、活動をしています。医療分野の先端技術である京都大学iPS細胞研究所に寄付をし、未来にわたる研究を支援しました。橘工業はこれからも持続可能な社会づくりに貢献してまいります。

E(環境)の取り組み

世界では、環境の問題が深刻化しています。パリ協定により、温室効果ガスによる地球温暖化、気候変動への解決に取り組む決意をしました。とりわけビジネス、経済が与える負のインパクトは大きく、ビジネスの前提条件そのものが大きく変わろうとしています。橘工業は、「脱炭素社会」を目指し2050年までにGHG排出量を実質ゼロとするという課題の最新動向を把握し、自社の経営方針に環境問題を統合させて未来を考える「環境ビジョン」を策定し、取引先やステークホルダーすべての皆様が安心して暮らせる社会の姿を実現する努力をいたします。具体的な取り組みとして、工場での製造工程、オフィス内のエネルギー使用を削減することで、CO2排出量を削減することを目指します。
水資源に恵まれた日本でも今後は水資源セキュリティが大きな課題となると認識し、自社事業所およびサプライチェーンにおける水リスクを評価、取水、排水の削減、水質管理を進めます。近年多発する大規模な自然災害、特に水害のリスクを把握し、観測し、事業リスクを評価します。
資源の有効利用として、リユース、リサイクル、リデュースの徹底を社内外で促進します。
廃棄物の処理に関しても海洋汚染、感染症対策などの面からも、対策を推進していきます。
2010年に採択された生物多様性条約COP10の「数値目標」や、SDGsの複数のゴールが示す生物多様性保全に向けた取り組みを、「環境ビジョン」の中で取り組んでまいります。

■E(環境)に関する具体的な取り組み
E-1・IS014001等の認証取得

環境関連の認証取得は、マネジメントの仕組みや、プロセスの最適化、また透明性の高い開示を推進する上でも、重要と考えています。橘工業はISO14001を取得しております。